LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

CITY LIGHTS

LUCID NOTE SHIBUYA

イスの並んだネストのフロア。席間隔は通常モード。なにかあっても言い訳できない。

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音の響きも通常モード。以前と変わらず不快な響き。今日は三組の対バン。円山町。

ひと組めはRanさん。初聴。サポートに鍵盤と太鼓。本人はギター、三日前に二十一歳になったばかりのルーキー。ヒット商品にあやかろうと類似品を頻発するのは音楽業界でもよく使われる手だが、ドジョウがいつも柳の下にいるとは限らない。知らないひとに知ってもらうためというならそれもアリだが、だれかに似ているという認知にこれからずっと引きずられることになる。二十一歳がかっこつけようとしても、オジサンたちには見透かされるんだよなあ。けっして彼女だけのせいじゃないけれど。

ふた組めは門脇更紗さん。ギター弾き語り。ほぼ二年ぶり。そのあいだにメジャー・デビュー。思い通りのプロモーションができない期間が続くけれど、がんばってほしいミュージシャンのひとり。どんなうたでもツラい顔でうたうから、幸せなラブソングも失恋ソングに変えてしまうワザを持つ。デビュー曲のトオミさんのアレンジは秀逸。ちなみに井の頭公園の井の頭はいのかしら。いのがしらじゃない。

さん組めはハルカトミユキのおふたり。同じくほぼ二年ぶり。新作リリースに伴う東名阪ワンマンツアーを来月にひかえるなか、現場の空気感やライブ感、ステージ上での勘どころなどを、ふたりでいっしょに思い出して取り戻すためのリハーサルのようなステージ。楽曲やMCから醸し出される彼らのイメージは以前とだいぶ変化していたけれど、聴くものをふたりの世界に引きずり込む技術も、けっして離さずよそ見をさせない力量も、ずっとパワーアップしていた。来月のワンマンが俄然楽しみに。

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RanさんをサポートされたYuumiさんが今日の見っけもの。彼女の音は好きなドラマーと同じ匂いのする音。彼女が音を出したとき、なんども彼女に視線が動いた。いい音出してたなあ。