ホンモノの芸術家の半生と自称芸術家の半生が織りなす岸谷さんの半生。
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きょうは岸谷五朗さんの新しい演劇プロジェクト「PRIME VINsTAGE」の旗揚げ公演の初日へ。東3丁目。
岸谷さんを初めて見たのはSETから脱退したあと、地球ゴージャズを起動するまえ。場所はSETの15周年記念特別公演の現場、パルコ劇場のエントランス。うしろからただならぬオーラを感じて振りかえると、だぶついた上下のアディダスのジャージにサンダルという素人にはぜったい真似できない、まるでチンピラの普段着のような出で立ちで、そのまま右横からぶわっとなぎ倒すように追い抜いてきて、ずかずかともぎりをスルーしていく姿。きょうはそのときとおなじ距離の近さで岸谷さんの芝居を観る、感じる、またなぎ倒される。
岸谷さんがこれまでの芝居人生で培ってきた技術、あたためてきたアイデア、出会って育ててきた人脈、サステナブルな経済的スキルを惜しみなくフル活用してつくりあげた圧巻のステージ。脚本、音楽、美術、音響、照明、映像、衣裳、メイク、すべて完璧。岸谷さんの前頭葉のなかにある情報をひとつの残らずアウトプットする、という岸谷さんの意気込みを目と耳と脳と全身で感じさせる総合芸術。それをたかだか200席の小さな小屋でここまで表出してくれるとはなんてぜいたくな。これが一流の技、プロの仕事かあ。すごいな。
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つまり本を表紙で評価しちゃいけないってことだな。