本日はダブルヘッダ。
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まずはラグーナのデイ・タイム。ツーマンの対バン。代沢2丁目。
ひと組目は水谷怜さん。初聴。本人ギターとサポート鍵盤。最初はギターのチューニングの甘さがそうさせるのかと錯覚したのだが、どうやらそういうわけでもないらしく、それは鍵盤のお洒落なコードとギターの平凡なコードが、微妙なタイミングでズレて交わるときに感じる不快感だった。アレンジの問題だと気付くまでに時間を要したのは、そこに狂ったピッチのヴォーカルが不本意にも重なるから。トップレベルの不協和音の連続。よく我慢できるなあ。ファンの耳は天使の耳。
ふた組目は門脇更紗さん。ふた月ぶりのカドワキ・ウオッチ。重い荷物をすべて肩からおろして、ひたすら音を楽しむのがライブだとしたら、彼女はストイックにもその逆を体現させる。日ごろ溜め込んだ悩みや拘りをそのままステージまで背負ってきて、それを聴くものに分配し共有しようとする。だからじっくりと聴けば聴くほど、終わったあとはカラダがずしりと重く、立ち上がるのもしんどくなる。聴き流すには重すぎてふだんの生活では彼女の音源は無用なのだが、ライブで感じるこの重さこそカドワキ・ライブの本質。今日は見た目もいくらかふっくらと重く見えたけれど、まあそれはコロナの所為ということで。
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このあとは久々、あのひとのレアなライブへ。