LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

もっちーブッキング5周年記念イベント “DAY1 NIGHT”

LUCID NOTE SHIBUYA

ゴールデンウィークにどこにも行けないのもシャクなので。

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今日も女性シンガーソングライター三組の対バン。代沢2丁目。

ひと組目は大東(だいとう)さん。初聴。ギター弾き語り。混み合うGWに遥ばる大阪から。雨上がりの草原、生い茂る樹木、木陰とそよ風、なびく雲、おだやかな空、が似合うライブ。一曲目と三曲目がまさにそれ。音楽シーンで言い換えると、熱く盛り上がっている真夏の野外フェスのメイン・ステージからかすかに聴こえてくる重い四つ打ちのキック音を背景にして、脇のサブ・ステージでのんびりとやさしく、それでいてしっかりと耳に入ってくる涼しげな歌声とギター。大東さんは、具体的な絵面をイメージさせる楽曲と雰囲気を持っていて、おそらくそれが彼女の強み。活かしきれているかどうかはアレだけど。

ふた組目は遥河さん。二度目。ギター弾き語り。具体的な絵面、という見かたをするなら、彼女の場合はいまどきのアイドル。アイドルのライブの経験は乏しく、想像の想像の上乗せ(=偏見)でしかないけれど。楽曲の良し悪しはともかく、書いてきた台本を忠実にこなそうとする姿であっても、チューニングを気にする余裕すらない姿であっても、ステージに立ってその姿を見せるだけで客に満足感を与えられるのが彼女の強みだ。上っ面だけで終わらないようにするにはまだまだアレだけど。

さん組目は、久々のカドワキ・ウオッチ。ギター弾き語り。ここ最近は顔つきにいくぶん丸みが見え始めたけれど、そのぶんライブのエッジはますます鋭くなってきたようで、そこから放たれる緊張感に今日も負けそうになる。Let Me Sayは初めて聴いたけれど、アートとセールスで言えば限りなくアートに寄った作品。音源にはしない、ライブでしか聴かせない、という彼女。ちっちゃいころからおっきかった頑固もの。こういう楽曲を集めてセットされたライブなら迷わず行く。セールスに寄り過ぎたライブは間違いなくアレだから。

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初めてもっちーさんと会話。今日のBGM、彼の選曲なら、彼は友だちだ。