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桑田佳祐 LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」- 埼玉公演

LUCID NOTE SHIBUYA

なんと!

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桑田さんのライブ・ツアー。八か所目の二日目へ。新都心。

当たったんじゃない、取ったんだ。チケット。レアで奇跡で渾身の一般枠。こういうこともあるんだなあ。なにごとも最後まであきらめちゃいかんってことだ。こういう機会はもう二度とないだろうから、今日はとにかく楽しむのみ。

一般枠だから席は規制退場では最初に呼び出される列、映像にはぜったいに写り込まないスタンド席も後方の後方だったのだが、撮影用カメラの放列の真上、一直線でステージぜんたいを正面から俯瞰できる角度の良席。圧巻のながめ。まあ、桑田さんは豆ツブだったけれど。

ツアーも後半戦。すでにラジオや代通などでステージの様子や過ごし方のヒントなどを桑田さん本人の声で聞いてきたせいもあって、前半戦とはまた違った楽しみかたで過ごすことができた。今日の席は野球でいうと外野席、試合よりも雰囲気を楽しむような感覚。周囲もかなり落ち着ているというか、のんびりしているというか、余裕というか、あきらめというか。緊張感や没入感は薄いけれど、たまアリの音の良さも手伝って、ここに居るだけで楽しくて、ずっと笑顔でいられるような心地良さ。いいな、スタンド席。

そんななかで、アンコールの一曲目が今日のキモ。過去に行ってきた公演では聴けなかった楽曲。ギター、ベース、ドラムのソロ回しをふんだんに挟み込んで、アウトロでは拓夫さんがセンターに出てきて華麗に響かせたあとに、菅坂さんが入れ替わりでセンターに立ってトリでクローズするというサービス精神いっぱいの長尺でごきげんな演出。びっくりだよ。笑ったよ。思わず声が出そうになったよ。これまた聴きたいなあ。こんどは横アリで。あきらめんぞ。

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こういう席はいろいろと見えしまうから開演前も楽しめる。スタッフさんにやさしく促されて退場させられたカップルのあとに、入れ替わるように別のカップルがそのとなりの席に座ると、またしてもスタッフさんがやってきて退場させられていた。おかげで並びの四席がずっと空席。スタッフさんの「てんばい」って声がうっすら聴こえたのだが、あれは入場時にスマホから送信される情報でバレるから、入場はできても開演前には追い出されるんだよ。まあ、ダマされるほうが悪い。でもその四席、駅で必死にプラカードを掲げていたファンのひとたちに譲ってあげられる仕組みもあるといいよなあ。