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桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう!!」- 北海道公演

LUCID NOTE SHIBUYA

横アリ瞬殺。もうファン辞めたい。

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桑田さんの今年のツアー、雪の札幌公演へ。羊ケ丘1番地。

ツアー初日の宮城公演で、いつかは現地で聴いてみたいと願い続けていた楽曲がしっかりとセットされていることを知り、ならば是非にと入手した今日のチケット。この曲をクリスマスシーズンの北海道で聴けば、きっと真の本領を発揮してくれるはず。それが今日の最大の目的。冬枯れの街路樹、赤レンガの停車場、最果ての街並み、白い恋人が待っている。そしてまさに終演後、夜になって雪が降り積もる。奇跡だ。さらに追い打ちをかけるなら、ただ逢いたくて、もうせつなくて、恋しくて、(横アリ行きたかった~)なみだ~。

今回のツアー、ほかにも泣いてしまうタイミングがいくつかあって、そのうちのひとつが「BAN BAN BAN」のアコースティック・バージョン。最後のフレーズは何度聴いても泣いてしまう。あのころは良い時代だったなあ。「ほととぎす」での目の錯覚を促すあの不思議なステージ映像が、実はこのフレーズのオマージュじゃないかと気付いたのは宮城公演の二日目。まさに「見上げる空に君のほほえみ、星がにじんてた」。もうこれ以上泣かせんなよ。

これまでの公演と違っていたのはカースケさんの代打で相川さんがドラムスに。見るからにずっと緊張されていたけれど、カースケさんを完璧にコピーされていた。北海道公演だけのボーナス演出は「真夜中のダンディー」のエンディング。ギターソロのフレーズがディープ・パープルに。さらにアンコールの一曲目。アコギで「大空と大地の中で」を弾き語り。桑田さんが自身のことを「アーティストではなくミュージシャン」だと主張してもまったく嫌味に聞こえないのは、ライブでこういう演出をさらっとやってのけてしまうから。くっそー、横浜行きてぇなあ。そして作品になったライブ映像もはやく観たい。

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というわけで、今年の桑田さんのツアーへの参加はこれにて終了。なんと全箇所制覇は初体験(※追加公演除く)。おつかれさまでした。次はきっとまた来年。そろそろサザンが聴きたいな。