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TMC week 2021 ~TOKYO MUSIC CRUISE Spin-Off~ Day5

LUCID NOTE SHIBUYA

お盆のさなか。雨の東京タワー。パート2。

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昨夜に引き続いてTMCへ。五日目の昼公演。芝公園4丁目。

ふだんの彼女はSNSと深夜帯のラジオでプロモーションを展開していて、最近の楽曲もガーリーポップに仕上げたものばかり。彼女と同年代かせいぜいその前後の年代にねらいを定めているのは明らかなのだが、そんな彼女がOAではなく本編に出演すると聞いたときは、正直おどろいた。彼女はTMCにはまだはやい。さらにバンドで出演と聞いたとき、おどろきが不安に変わった。ツーマンの相手は田島さん。比較されるとまずかないっこない。彼女を初めて聴く耳の肥えたひとたちを前にして、なぜ得意技で勝負しないのか。いまも答えは見つからない。

案の定、バンドの音はバラバラで固まっていないし、グルーブも感じられずカラダは揺れない。ギターを捨ててハンドマイクでうたった「If you and I were,」は、おそらくR&B調に歌い上げたかったのだろうけれど、ジタバタするだけでまったく歌えてない。初披露の新曲も、客層を考えてガーリーな一面を伏せてオトナを気取りたかったのであれば、それはまさしく一夜漬け。もったいないなあ。田島さんのファンもうなずくアクトが見たかった。

こういうとき、代表曲をいくつも持っているのは強力だ。アレンジのネタの豊富さ、どんな客でも楽しませる技術、不安さえ抑え込む度胸、突破力、瞬発力、経験。強えぇ、かなわない。さらにコーラスには真城さん、前列センター、田島さんの真ヨコ。強烈すぎ。声のかわりにハンド・クラップ。やらせるなよ。手がかゆい。お目当てじゃなく対バン相手で元を取ることになろうとは。それはそれでこういうイベントの良さでもあるのだが。

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そして夜は雨の文化村へ。