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桑田佳祐「静かな春の戯れ ~Live in Blue Note Tokyo~」

LUCID NOTE SHIBUYA

STREAMING KUWATA KEISUKE Live in Blue Note Tokyo.

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先週に引き続きブルーノートのライブを。今日は配信で。南青山6丁目。

桑田さんも力説されていたけれど、ここのスタッフさんは店長さんも含めて文句なしのホスピタリティを持っていて、エントランスに一歩足を踏み入れるだけでその良さを実感できる。先週うかがったときも、今日の収録について話してくれるだろうと思える範囲内でいくつかの質問を馴染みのスタッフさんにちゃっかり訊いてみたのだが、隠さずちゃんと答えてくれた。収録はすでに終わっていること、当日は店休だが店頭にはいつもどおり演者さんのサイン入り公演ポスターを掲示すること等々(ほかここには書けないことなども)。ブルーノートの公演をネットでリザーブするときに「今後出演してほしいミュージシャン」の入力欄には毎回必ず「桑田佳祐」と入力している(くらいにファンだ)ということを伝えると、「ほんとは(お客さんに)観てほしかった」と。

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ライブの前半はブルーノートだからこそ成立したセットだったかと。桑田さんがブルーノートでやるとこうなるんだっていう感じ。ドームやアリーナでの三時間を越えるライブでは、これらの曲が始まるとまるでトイレ休憩の合図かのように客席の集中力がなくなるのだが、今日は小さな画面越しでもしっかり聴くことができた。無性にじわじわとなにかがうずまくこれらの音の感触は、ライブハウスの音が好きなひとにはたまらないだろうな。これらのセットをスリーピースくらいの音でまたブルーノートで聴きたい。

後半は桑田さんのライブはこうじゃなきゃというセットだったかと。いつもの桑田さんをブルーノートで観るとこうなるっていう感じ。とはいえそれでもずっと桑田さんが座りっぱなしだったのが印象的。

とまあ、あいかわらず桑田さんライブは情報量が多すぎて感想も感情もうまく整理できないのだが、ひとこと添えるなら、スマイルってほんといい曲。ライブで化ける曲。

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ブルーノートは、いまは持ち込みによる興行的なライブが多いけれど、自店によるブッキングが本来の強みのひとつ。前述のスタッフさん曰く「これで(桑田さんサイドと)つながりができたのはうれしい」と。桑田さんもライブの最後に「またブルーノートで会いましょう」と。今回のような特別枠ではなく、通常のブッキング枠に桑田さんが加わるのがファンとしては理想的。こりゃワクワクがとまらんな。