ケムリ研究所の旗揚げ公演はクラシックなモラルプレイ。
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夏なのか秋なのかわからないあいまいな時期に、クリスマス・シーズンにぴったりな舞台を観る。太子堂4丁目。
二次元の映像で視聴されることを意識した舞台装置と立ち回り、たとえ途中から観始めてもストーリーを追える勧善懲悪なストーリー。最前で演者さんを観るよりも俯瞰したほうが楽しめるシークエンスやディティール、隠しアイテムが多かったのも興味深い。テレビ的でうんざりする場面もあったけれど、ぜんたいではあまり目立たない。もうすこしコメディ寄りに芝居をシフトしてくれたら、客席の緊張も早めにほぐれてクスクスの回数も増えそうだ。配信日には視聴者の感想が瞬時にたくさん知れるから、そのときがシフトチェンジのタイミング。楽日までにはすっかり様変わりするくらいの柔軟性と技術力が演者にも演出者にもあれば、だけど。
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試したいなら小手先はやめてもっと大胆にやればいいのに。