LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

白昼夢 – 東京公演・初日

LUCID NOTE SHIBUYA

感染対策はしても、地震対策はしないらしい。あの揺れならいったん芝居を止めてもだれも文句は言わない。なんたって、揺れているあいだはセリフが耳に入ってこないから。

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空席なしの本多劇場がこんなに狭かったとは。逃げ道なし。北沢2丁目。

ひきこもりというキーワードから社会派ドラマっぽい誘導で観に行ったのだが、自室は出るし、他人とも話せるし、近所の火事は見に行くし、それはもうひきもりじゃないんじゃないか、だとしたら別府と石井の存在がきわめて不自然だし、ならば薫は登場させないという手もあったんじゃないか、などと思いながら観る。ぜんぶで四つの笑えないファンタジーをひたすらテンポよく。なんにも考えずに軽い気持ちでポップに観るには丁度いい塩梅のステージ。見どころは、年を重ねて出っ張ってしまった風間さんの腹と、いまだ若い演技で邁進中の吉岡さんの出っ張った胸。

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「その後はなにごともなく」は結果論。