LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

唄 -UTA- ~やなわらばー×松本英子~

LUCID NOTE SHIBUYA

忙しいふりをしていればすべてをちゃらできる師走に突入。

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今日はやなわらばーと松本英子さんの対バン。都合、松本さんをフィーチャー。鉢山町。

クラウドファンディング、新盤リリース、ホールワンマンと二十周年を迎えた今年の松本さんにとっての最重要事項をみごとにすっとばして、一年二か月ぶりに聴く歌ごえ。やっと渋谷に来てくれた。

今日もあの曲にぶっとばされた。この曲を歌い始めたころの松本さんは、聖母のようなやさしさと、感情と理性のはざまで狼狽えるようなアプローチで歌っていたけれど、今日の松本さんのうた声からは、いまだ繰り返されていることへの哀しみや苦しみ、それでも絶対にあきらめないという強い執着、受け継がれていくはずの命への責任が、だからこう歌うんだという迷いのない信念とともに、力強く聴こえてきた。サポートの橘さんのピアノにも泣いた。途中でアレンジが変化したのは、一年二か月のあいだに工夫を続けた賜物なのか、あるいは橘さんのインプロなのか、耳に飛び込んできた聴き慣れないコードに琴線をかき乱された。ピアノとボーカルだけなのに、なんだろうこの聴きごたえ。これだれか録ってないかな。代表曲のSquallも歌ってくれたのだが、あれは達郎さんのクリスマスイブと同じで、だれかが歌うなと言うまでは歌わないといけない歌。祈り火は、歌うなと言われても歌わないといけない歌。

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一年二か月ぶりかあ、忙しかったってことにする。