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うたとピアノとチェロ ~松本英子 24th Anniversary Special~

LUCID NOTE SHIBUYA

もっとひろく、おおきくそとへ。

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今日は松本さんのワンマンへ。二十四周年。おめでたい。セルリアン。

ご本人とは今年二月、440でお会いして以来、うたごえは昨年十二月、小倉さんのライブ以来。じぶんの行動範囲、領域、生活圏を越えずに、日々の生活や営みのなかで楽しむほうが合理的な音楽、というものがもしもあるなら、松本さんのうたごえは常に後者に当てはまっていて、したがって彼女のライブへ行くのはこの界隈で行われるときだけにしている。たとえしばらくぶりでも、むやみに手を引かれるでもなく、唐突に突き動かされるでもなく、ずっと変わらずそこにいて、小さくても何かの支えとなってくれる音楽。ライブは非日常と言うひともいるけれど、けっしてそれだけもない。高嶺の花よりも窓辺の花。そんな楽しみかたができるライブって貴重だよなあ、と思いながら聴く。

いっぽうで、松本さんのほとんどの楽曲はサブスクにない。シングルはあってもアルバムは見当たらない。デイリー・ミュージックとして聴くにはまったく合理性を欠くこの状況は、あまりに無慈悲。「I’ home」以前の楽曲でタイトルが言えるのは一曲だけという身としては、結果的に今日のセットはぜんぶが新曲という始末。そうなると今日のようなライブは、知っているひとに向けたもの、ファンに向けたもの、外がわにいるひとには不向きなものとして受け止めてしまうわけで、日常的に聴くにはずいぶん遠いな、というネジレ現象が。やっかいだな。ファンにとっては日常的だったのかもしれないけれど。

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ということで本日ようやく「with」を手元に。サイン入り、ありがたし。