「ずみをっていいます」が彼女の口ぐせ。
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半年ちかくほったらかしにしていたずみをさんのワンマンへ。宇田川町。
開けてびっくり、手持ちの曲は増え、バンドアレンジも絶妙、MCも舌好調、そしてお昼のジージが満席という、想像以上の出来栄えにホクホク。彼女の良さは楽曲で始まり楽曲で終わる。何を歌ってくれても同じ曲にしか聞こえない曲ばかりをつくる巷のSSWとは違い、彼女は一曲ごとに粒が違う。大きさもカタチも味わいも。一つひとつが輝いて見えるからおもしろい。だからこそライブでは曲順が大切なのだが、どれをどう組み合わせてみても、ぜんたいではまとまりがなくなるところこそ、今の彼女の最大の魅力だ。短期間でつくったたくさんのショートフレーズをパッチワークのように切って貼って無理やりつなげてみたような曲もあれば、最初から最後まで一気に仕上げたようなメロディにストーリーを感じさせる楽曲もある。つくり手の手の動きを想像させるライブは興味深く、仕上がりの良さが見えたときの喜びは一入だ。彼女の次はどうなるんだろう。いっしょにやってくれる仲間がもっと増えたとき、おもしろい展開がありそうだ。まるでドラマのように。
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というわけで、令和最初の八月の最後の日曜日はダブルヘッダ。夜の部へつづく。