好きなアーティストさんのライヴを楽しんだあと、我を忘れて有頂天になっちゃう人も中にはいるさ。地方からわざわざ上京してきたってんなら尚更。
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今年二度目の山中さんのJZへ。
ピアノサイドでワンステージにするか、俯瞰で通しにするか、オサイフと相談した結果、後者で。で、やっぱり1stと2ndのセットは別モノだった。
1stではマーク・トゥリアン(b)さんのウッド・ベースを取り上げて、”テネシー・ワルツ”を山中さんが弾く。山中さんのベースの腕は、マークさんのピアノよりは上手かった。もうちょっと勿体ぶってやってくれるとオドロキも倍増だったんだけど。
2ndは、なんと2時間に届きそうなのロング・バージョン。ホントに演奏が好きなんだなぁ。「尻すぼみ」を「先細り」に変換するあたりが山中語録。でも、JZのスタッフのみなさんの残業代くらいは払ってやってください。
今日の演奏で気になったのは、ドラムスの岡田佳大さんの音。スコアを用意せずに山中さんのお顔をずっと凝視しながら、色んな音を試しながら叩いてらした。この音が、とても・・・ウルサイ。無駄な音が多すぎて、耳の障りがあまり良くない。初めて聴く音だから、っていうのもあるのだろうけれど、個性的なヘナチョコ風アクションも相まって、長丁場になった2ndの終盤あたり(とってもオイシイところ)で、とうとう聴くのに疲れてしまった。マークさんのベースはタンパクで聴きやすい音だったのになぁ。
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何事にも、全てが上手くいくことなんて、そうそうあるわけがない。今日のように、デコボコが解りやすいライヴも、JZでの山中さんのライヴの楽しいトコロなのだ。来年も是非。