初日を制するものはツアーの九割九分を制す。
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桑田さんの今年のツアーの初日へ。ネタバレなし。利府町菅谷館。
初日が持つ独特の緊張感は、シャトルバスに乗り込むときから始まる。会場に到着し、物販の列に並び、フォト・モニュメントをカメラに収め、開場を告げるスタッフの号令を待ち、入場列の集団に紛れ込み、体温測定、手荷物の検査、身分証の確認、席番号の発券、５倍返しライトの受領、という一連の入場手続きを終え、いざ入場して自分の席へ。そこから見える、暗がりのなかにところ狭しと楽器と機材が敷き詰められた広いステージを目の当たりにしたとき、その独特の緊張感に期待と想像が加速度的に加算されていく。どんな登場をしてくれるのか、一曲目はなにを聴かせてくれるのか、聴きたい曲たちはセットされているのか、新曲はどのタイミングで披露してくれるのか、いつもとは違うアレンジで聴ける曲はあるのかないのか、どの曲で泣いて、どの曲で拳を振り上げ、どの曲でステップを踏み、どの曲で笑顔になり、どの曲で終わるのか。想像が度を越えると、陰ナレの開演のあおり文句を合図に、緊張と期待のボルテージは最高潮へ。あとはもう楽しむだけだ。
最初から最後まで、一曲ずつ、イントロが始まると声にならないどよめきが起きる。そんなツアーの初日が大好きだ。その場所がグランディならなおさら。
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ネタバレしないように感想を書くことにもだいぶ慣れてきた。でもやっぱりおもしろくないな。