五輪禍からの脱出。
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土岐さんの今年のツアーの三か所目へ。北２条東３丁目。
今回のツアーの特徴は１会場につき昼と夜の二回の公演があること。キャパを半分にするのが開催の条件だから、一度にぜんぶではなく二度でぜんぶを、という商業的な苦肉の策だ。観る側の立場で考えると昼と夜の内容はまったく同じものと思いがちだが、実はいちぶをほんの少し変えることによってぜんたいをがらりと変える工夫が施されていて、昼と夜ではまったく異なる印象を持って会場を出ることになる。実際に体験しないとわからない、プロがなせる技だ。土岐さんってすごい。
もうひとつ。二回周しによる効果というか弊害というか。演る側の立場で考えると昼公演は夜の開場時刻を気にしながら進める必要があるが、夜公演は時間を気にせずに進めることができる。実際に今日の昼公演は時間ぴったりに終えたが、夜公演は十数分のサービス残業だった。さらにもうひとつ。昼の手ごたえを夜に活かし、昼の反省を夜に挽回することもできる。この差は大きい。たとえば今日の昼公演は空調不良で汗だくで朦朧、夜はまるで水を得た魚。緊張の昼、緩慢の夜。二回周しっておもしろい。
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来週には五輪マラソンの開催が予定されている札幌の今日の日中の最高気温は摂氏三十三度。高温の原因を温暖化に求めるのが世の趨勢だけれど、ＭＣではことごとく政治ネタを避ける土岐さんによるとその原因はアスファルトらしい。