LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

fabbomusic strings laboratory 6 & STOUT!

LUCID NOTE SHIBUYA

お盆ですっかりひと気がなくなった渋谷をしばし抜け出す。会場のムリウイは、自然の風がエアコンがわりの掘っ建て小屋ふうなエコ・カフェ。祖師谷大蔵。

橋本さんがリーダーのfabbomusic strings laboratoryは、「譜面にある音は美しく、ない音は楽しく自由に」がテーマだそうだ。今日は、バヨリン4、ビオラ1、チェロ1の、目のやり場に困るキレイどころの女子6名が実験に挑む。

ラボという名前から想像して、どんな音が聴けるのか楽しみだったけれど、一旦始まってみるとあれよあれよと引き込まれるほどに出来上がった音。実験とか研究ってのには失敗がつきものだけれど、もしも彼らが失敗しても、素人には到底気付けないくらいの失敗なんだろうな・・・。しかも、二曲目の梶谷さんと橋本さんの全編インプロの演奏には、この先どうなるんだろうっていう緊張感よりも、最後はどう終わるんだろうっていう愉悦感を強く感じた。さすがにいろんな場所で演奏されてる方々の集団だけあって、その後もやたらと気持ちの良い演奏が続き・・・窓から入ってくる夜風もやけに涼しげで・・・
この時間、ずっと続けばいいな・・・・・・演奏されてるほうは汗だくで大変そうだったけど(笑)

STOUT!は、寺岡佐和子さんと間宮工さんの男女ユニット。こういうケルティックな音を生で聴けるとは思ってもみなかっただけに、若干興奮。こういうアレンジには、やるせない切なさと郷愁を感じることが多いのだが、フラットよりもシャープの曲が多いと聴いて、それもまた驚愕で新鮮だった。ライブは途中から、阿部さんが加わり、橋本さんが加わり、梶谷さんが加わり・・・最後はファボラボの全員と揃ってアンコール。がっぷり余裕の大団円。くー、たまんない!

渋谷に帰る井の頭線の車中で、他のライヴの帰りと思わる大集団と遭遇した。全員が手に持つウチワには「えぐざいる」のロゴ。暑い夏はまだまだ続きそうだ。