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川江美奈子 Birthday Special Live 夜想フ会~三月生まれ~

LUCID NOTE SHIBUYA

雨の西麻布のお隣もやっぱり雨だった。

今日のスイートベイジルは川江美奈子さん。やっぱりアウェイな六本木。

こんな会場でア・カペラとは、なんともチャレンジャーだ。そもそもア・カペラ自体が好きじゃないのもあるけれど、人間の声がこんなにやかましく聴こえたのは久しぶり。武部さんなりの演出の都合で、一曲目だけは彼らのその勢いに騙されちゃったけれど、それ以降の二曲は、さすがにただただやかましいばかり。ノン・ピーエーならまだ違ってたかもな・・・どうせなら、ちゃんとした音をちゃんと聴かせてくれる会場でちゃんと聴かせて欲しかった。

武部さんのピアノの唄伴はやっぱり一流だった。後半はそればかりが気になって、もうヴォーカルそっちのけで聴き入ってた。ポップスのちょっとしたインプロって、普段聴いてないだけにやっぱり新鮮・・・

で、バースデイ・ガールの川江さん。なんかこう、どんどんお調子者になってくなぁ。弾き語りのアレンジを今までとは微妙に変えてきてて、そんなプロでマニアックなところをちらりちらりと見せ付けれらると、ゾクゾクしてくる楽しさと、やっぱり尊敬できる人だなあって思えてきて・・・だから、「これさえあればやっていける」という最後のアリガトウな一曲は、
絶対的な説得力を感じて・・・えーっと、次のワンマンいつですか?・・・って感じ。

川江さんのライヴは、いつも趣が内に向いていて、一見さんにはちょっと遠く感じるときも多いけれど、武部さんのおかげなのか、その間口は意外と大きく、とっつきやすい。今日もそんなライヴ。前半のア・カペラ五人衆がなければ満点でした。

スイートベイジルのライブは毎日がスペシャル。仕事帰りにちょっと寄って気さくに音楽を楽しむ、という楽しみ方をするには、全く不向きなブッキングばかりで、それでいて、音が良いとは決して思えない会場だから、普段はどうも足を運ぶ気になれないんだよね・・・。