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羊毛とおはなのライブの日 vol.2 ~どっちにしようかな、じゃないライブの日~

LUCID NOTE SHIBUYA

ブレーメン・・・

童話とか寓話の世界がよく似合う羊毛とおはなのおふたりのライヴへ。道玄坂。

千葉はなさんの歌声は二か月ぶり、市川和則さんのギターは約一年半ぶり。独特な浮遊感でいっぱいの彼らのライヴは、掴みどころのない不思議な感覚に覆われて、まるで全身の筋肉がマヒしたよう。ふわっふわっ。

話してみると千葉さんも、いわゆるふつうの田舎っぺな女子なのだけれど、ステージの上の彼女には、なんとも言えない薄膜なオーラが、小さく強く静かに漂っているように見えるから不思議だ。

実は自然界には重力はないのかも?と想像させる彼らのライヴは、いつも聴いていたいと思わせるほど肉厚なものではないのだけれど、そんな存在感の薄さが逆に存在感を増幅させている、なんとも厄介なシロモノで、そしてなにより、心地が良かった。

でもなぁ・・・このスタイル、しばらくは続けれらるとは思うけれど、長く将来を見据えるならば、もう少し現実的な重みがあるといいのかもなぁ・・・