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松本あすか PIANO GROOVIN’ 2009

LUCID NOTE SHIBUYA

写真は「うどん PIANO GROOVIN’ 2009」・・・なにげにフォトジェニック。

午後のど・クラシックに続いては、グルーブでクラシックを操る松本あすかさんのライヴへ。

同じクラシックでもこちらは演奏者のフィルターとバイアスでかなりアレンジされたクラシック。当然のようにピアノの音もPAを通して伝わってくるので、その感じ方も楽しみ方も、午後のそれとは全く異なってて面白く過ごせた。

1stは、13曲で1時間半。ニホンゴなのに単語を分節して発音するという特異なMCも面白く、佐藤直子さんとのインプロな打楽器セッションもあったり、サプライズのバースデイ・ケーキが登場したりと盛り沢山。オリジナル一曲を除いてほぼ全曲クラシック・カヴァーでもクラシックを聴いてる気がしない。でも、一曲ずつ拍手に応えるときにイスから立ち上がって丁寧にお辞儀をされてて、ライブ全体のグルーブの流れを止めてたようで・・・

オリジナル曲をメイン・ディッシュに据えた2ndは、立ち上がって無言で「お辞儀」を、座ったままの「ありがとう」に修正されて、ライヴの流れがシンプルになった。これなら聴く方も肩肘はらずに聴ける。

演奏されてるときの松本さんの気迫と情熱は相変わらず半端じゃなかった。ちょっと痩せられて痛々しい感じのルックスが、鬼気迫るものを倍増させてなおさら凄い。”アッカン”はやっぱり後半の3曲連続のオリジナルだった。こんなのを聴かせられたら、セカンド・アルバム、買うしかないでしょ。

全く違ったアプローチで聴いた二つのクラシックのライヴ。偶然のダブルヘッダーとはいえ、想像以上に濃密な仕上がりで楽しいものに。こういうのも、ライヴなんだよなぁ・・・