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矢野まき Live 2009 「本音とは愛よ」

LUCID NOTE SHIBUYA

近くにある某テレビ局は青色吐息らしいけれど、ブリッツは今日も元気だった。

あと数日でデビュー10年を迎えるという矢野まきさんのライヴに、赤坂まで。今日はハードにキメてきた矢野さん。お客さんの女子率の高さは、俄か男子ファンにとっても相変わらずハードだった。矢野さんも、彼女らの期待をしっかり逆手にとったようで、最初は浮かれ気分でお調子こいてた一部のチャラい女子どもも、二曲目、三曲目ではすっかり度肝を抜かれて腰抜かしてた。痛快なライヴ。

矢野さんは、感情をはっきり表に出すライヴをされる。歌詞には、それほどのメッセージは込められてるとは思わないけれど、どちらかというと、彼女の存在そのものがメッセージなのだ。歌うことしか生きていく術のない不器用な矢野さんの、
ちょっとフラジャイルでちょっとストイックな、音楽へのそんな姿勢が、たまらなく魅力的なライブなのだ。だからと言ってなんだけれど、実はCDの彼女を全く知らない。ライヴの彼女こそ、彼女の来のが聴けて、それがきっと彼女の歌うなのだ!

裸足のために敷かれた赤いカーペットの柄が見え、バスドラの波動を直接感じる位置で過ごした2時間半。矢野さんの本音をたっぷり聴かせていただきました。大阪のファンのみなさん、今回も期待以上ですぜ!