バルーム、初入店。
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きょうは畠山さんの企画ライブへ。南青山6丁目。
冨田恵一さんプロデュースの楽曲だけで構成された前半。聴くものに原曲を思い出させない川口さんと藤本さんのアレンジメントが、音への集中力と執着力をこれ見よがしに高めてくる。ぜんぶ同じひとのプロデュース楽曲なのに、ぜんぶに違いがあって、ぜんぶが良い。ああ、いまおれは、ホンモノの音楽を聴いてる(五郎さんふうに)。そんなかんじの前半。
後半は美由紀さんの楽曲とブラジル音楽を交互に。ブラジル音楽といえども、サンバのような陽気でリズミカルな楽曲ではなく、切なさ、愛おしさ、郷愁や憧憬などをとことん追求した選曲とアレンジ。夏のはじめのサウダージをテーマに、ちょっとだけノーブルで、とてつもなくテクニカルなステージ。ミュージシャンってすごい。
バルームのステージは半円形のアール。客席もステージに沿ってアール。客席うしろの壁もアール。反響音を抑えたつくりで、聴こえてくる音はずいぶんと生々しい。イマーシブってこういうことか。