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Neo 子犬編 -Experiment-

LUCID NOTE SHIBUYA

レッツ・パーティ!

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今日は二年ぶりに佐々木詩織さんのライブへ。成城2丁目。

佐々木さんは現在絶賛全国ツアー中の松任谷さんのサポート・ミュージシャンのひとり。サポート・ミュージシャンとしてはプロフェッショナルだけれど、いざ本人名義のライブとなると、インディ、セミプロ、アマチュア、学生サークル、カラオケ・パーティのどこかに位置していて、掴みどころのない、しっかりした印象を得られない、どことなく消化不良で、諸手を挙げて良かったとは言い切れない、にもかかわらずなんだか楽しい、そんなライブを得意とするシンガー。

今日のテーマは「Neo」。あくまで佐々木さんの現在地を軸にした場合の「Neo」だから、聴き手にとってはNeoじゃない場合もあり得るわけで、動くゴールポストに翻弄されるようなちょっとした忙しさがあって、それがかえって楽しい。どうせならもっと大きく振り切って、オジサンやオバサンが仰天するようなサウンドとアレンジだったらと考えると、なお楽しい。選曲もただ歌いたい曲を並べてみただけのようなカラオケ的な流れのようでいて、じつは根底にミステリアスなストーリーがあって、などと思いながら聴くとそれも楽しい。

ライブぜんたいをひとつのショーとして振り返ると、まとまりがなく、あいまいで、あの美声にまんまと誤魔化された感じ。一曲ずつ切り取って聴くと否応なくプロフェッショナルな歌声なんだけれど。内輪なパーティなら合格点。プロのショーなら及第点。佐々木さんの音楽人としてのアイデンティティはどこにあるのか、ますます知りたくなったライブ。

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とりあえずライブのタイトルには演者の名前くらいは入れてほしいと思う今日このごろ。