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Chima × 小林未郁 ~記憶と希望~

LUCID NOTE SHIBUYA

ご本人とその関係者は「知らない」と答えたらしい。これを正しく解釈するなら、十年以上ずっと仕事で忙殺される日々が続いるなかで「そんな昔の、そんな些末なこと、覚えてない!」が正解だと思う。この様子だと、長年このノドに刺さった小骨のような疑問は一生晴れそうにないな。

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今日はChimaさんと小林未郁さんのツーマン。代沢5丁目。

なのだが。SEED SHIPが「8月いっぱいで現状の営業形態を修了」する。ということは、最近おじいちゃんになってしまったというあの気さくで柔和でイケメンのオーナーに会えるチャンスは今日が最後で、これを逃すと、もしかするとこの先しばらく、あるいはずっと一生、彼には会えない、かもしれない。ということで、今日の目的はオーナーに会うこと。

SEED SHIPは営業開始前のプレ・オープン・イベントからのお付き合い。オーナーとはそのもっと前から。Ojas、Spuma、TOIYAA、そしてSEED SHIPを知るひとのなかには、オーナーのファンも多い。今日だって帰り際にオーナーへひと声かけるひとが何人も。

彼の魅力はその人間味。たいていのライブハウスのオーナーなんて、そのほとんどが「中の人」で、名前も知らないし、顔もわからないものだ。ところが彼はつねに現場に出ていて、どちらかというとミュージシャン寄り、ミュージシャン・ファースト、ミュージシャンのためのお店づくりをしていたような印象がある。一方で、客にもミュージシャンにも同じ姿勢、同じ口調、同じ態度で接していて、客は二の次という印象はまったくない。といったこともふまえると、実はただ自分がやりたいことを自分のためやっているだけ、そしてそれが成功している、が彼の魅力の正体だと思う。

彼のやりたいことはつねに流動的で変則的で突発的だ。今回のSEED SHIPの業態変更もそのひとつ。明日以降のSEED SHIPがどう進化していくのか、今日の彼の発言を聞くかぎりでは、具体的な構想はあるけれど決定事項はなにひとつない。走りながら考えるってことのなんだろうなと。もしもお父さんからお爺ちゃんになっちゃったことも動機のひとつだったとしたら、それはそれでなおさら今後がおもしろい。つくづく魅力的なひと。いやはや楽しみだ。会えなくなるのは寂しいけれど。

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Chimaさんと小林さんについては、いずれまた。

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