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宮本笑里 15周年リサイタル

LUCID NOTE SHIBUYA

日本でいまもっともホットな道を歩く。

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雲ひとつない真夏の土曜日の午後のあいまいな時間、炎天のもと、久しぶりに白寿ホールへ。富ヶ谷1丁目。

ずっと彼女を追いかけているリスナーには、今日のこのリサイタルの開催告知にはひっかかるものがあったと思う。周年ライブなのにツアーじゃないってどゆこと?、と思っていたら、遅れて年末のツアーの開催が告知されて、じゃあ今日のこのライブの位置付けは?、まさか新盤リリースのプロモーション?、ちゃっかり騙された感。まあ、何度も聴けるならそれはそれでありがたい。

小品だけで構成されたセットリストはこれまでの彼女のライブのいいとこどり。ツイガーヌをまた聴けたのはラッキーだった。十五年前の彼女ならおそらく手を出さなかった楽曲でいまの宮本さんを聴ける楽曲。加えてオーラスは十五年前と同じアンコール曲のチャルダッシュ。古いファンと新しいファンのツボと首根っこをしっかりと押さえてきた。抜け目なし。いよいよツアーも楽しみになってきた。大作、聴けるかな。

LUCID NOTE SHIBUYA

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ここから白寿ホールまでは、地元のひとたちが「裏渋」と呼ぶエリアの真ん中を南北に貫く区道があって、それを歩いて行く。代々木公園までのお散歩コースとしても頻繁に使っていて、馴染み深いルートのひとつ。道のり約十数分のこのローカル・ストリートには、いま話題のスポットがふたつあって、ひとつが例の世界的な宗教法人の日本の本部、もうひとつは先日故人となった日本の元PMの私邸。彼が現役のころは私邸につながる出入口のぜんぶがSPたちのたまり場だった。ちなみに白寿ホールはその私邸のウラ側。