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日本総合悲劇協会 VOL.7「ドライブ イン カリフォルニア」- 初日

LUCID NOTE SHIBUYA

二度の前ナレは松尾さん。前ナレでも笑いたい人は着席は二十分前に。

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麻生さんのお芝居、コンプリート中。北沢2丁目。

笑いたい人たちで満席の今日の本多劇場。およそ二時間、長いコントを観る感覚で。人物紹介、背景描写、時代変化、ストーリー展開など、笑いに直接関係しない要素のほとんどは、丁寧なト書きゼリフで説明してくれるから、笑うタイミングさえ逃さないように気をつければ、ずっと笑っていられる。その笑いのタイミングも、はい、ここで笑ってくださいと、わかりやすいキュー出しを役者さんが演技で示してくれるから、笑いたい人にはとてもやさしい舞台。テンポの良さに頼った演出は、不意に立ち止まってしまったときが怖いけれど、ひとりだけリズム感の違う芝居をする役者さんがいて、彼にそのすべての責任をなすりつければ万事オーケー、というキャスティング。下ネタあり、エロな脱ぎあり、差別的用語ありで、やや古臭くて子どもっぽいつくりだけれど、これをオトナが計画したっていうんだから、あきれを通り越して笑うしかない。周到に用意された笑いよりも、思わず笑ってしまうような笑いのほうが好きなんだけどね。

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それにしても男性陣の声にはうっとり惚れ惚れ。みんな渋くて深くて艶っぽい。うらやましい。