LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

ウーマンリブvol.15「もうがまんできない」- 東京公演・初日

LUCID NOTE SHIBUYA

ひょうきん族とか全員集合とか。

//

下品をネタにしてウケをねらう。北沢2丁目。

ストーリーで笑える芝居じゃない。売れない芸人、風俗店員の親子、不倫する男女。現実社会では笑えないシチュエーションだから、笑うための準備を万全にして席につかないとクスリとも笑えないし、おもしろくもないし、楽しめない。大人計画だからきっと笑わせてくれるだろうなんて他人まかせな心構えでは、すべてがわざとらしく見えてきてまったく笑えない。セリフや仕草、表情、あるいは衣装や小道具で笑わせようとする芝居だから、おのずと役者さんの力量だけが頼り、ということなる。阿部さんやクドカンさんは案の定だし、太賀さんは大袈裟だし、皆川さんは強迫的だし、永山さんにいたっては論外だし。今日の出来栄えでちゃんと笑えたのは良々さんだけ、かな。

思い出しても笑いがこみあげてくるとか、あのシーンを観てもう一度笑いたいとか、あとになって顔がほころんでくるような、そんな笑いがあればなあ。ウケねらいすぎ。

//

品のないネタはけっして嫌いじゃないけれど、そればっかりじゃなあ。