LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

toto と GOMESS with SWING-O と 高橋結子 #4

LUCID NOTE SHIBUYA

昼はシモキタで白日夢の楽日を、夜はシブヤの琥珀で件のライブを。

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丁々発止ではなく探り合いのセッション。聴きかたを間違えると探しものは見つからない。宇田川町。

SWING-Oさんとけっちゃんが何もないところに種を蒔くと、totoさんとGOMESSさんがそこに水を撒く。あとは音楽が勝手に芽をだし、茎をのばし、葉をひろげ、花をさかせるのをみんなで見守るのだ。totoさんは窓という窓をすべて開け放ち、鮮やかな光を優しく浴びせ、なめらかな風をゆっくりとかき混ぜ、希望と許しの聖者を呼び寄せ、ものごとの真理に手を伸ばす。GOMESSさんは臆病者の扉を閉ざし、闇を切りつけ、ざらつく混沌をまくしたて、破壊のなかに身を委ね、怒りと慕情をかき分け、自己の真実を追い求める。totoさんの背景描写とGOMESSさんの心象風景は相対しながら依存し合い、見えないワナをいくつも作り上げる。SWING-Oさんとけっちゃんがその黒い穴を見つけたとき、誰にも気づかれないように全開だった力を少しだけ抜き、いたずらに流麗と反転する。彼らがそれを何度も繰り返していくと、やがていくつも散らばった音楽が実になりどっさりと落ちてくる。収穫は種を蒔いたふたりに任されていて、たったひとつでも取りこぼすと大きな代償を払うことになるのだが、これまで彼らの失敗を観たものはだれひとりとしていない。

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初入店の琥珀の店内装飾はまったく趣味に合わなかったけれど、やってることは健全堅実。ふらりと立ち寄るくらいが丁度いい店。