LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

totoとGOMESS with SWING-Oと高橋結子

LUCID NOTE SHIBUYA

解放、FJ’s。

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今日はフリースタイルなセッションライブへ。中目黒5丁目。

totoさんとGOMESSさんはマイクコントロール、SWING‐Oさんはピアノとキーボードとカリンバ、高橋さんはパーカッション。この四人が現実と空想を行き来し、自己と集団に挑戦し、調和と破壊を繰り返す音の旅。

GOMESSさんは一人称のストーリーテラー。強い言葉を汚く吐き出すのはいつも「俺」であり、それに悩む自己破壊型のローカルヒーロー。totoさんはサラウンドなドリーマー。心地の良い言葉で光と風の水の力を操り、誰かのための居場所をつくるクイーン・オブ・ヘブン。高橋さんは起爆剤を隠し持つプレイスメーカー。誰かが踏み荒らす前の凸凹の道をキレイにならし、トラップを仕掛け、誘導システムのスイッチを押す。誘爆された音を拾っては海に返し、雲に変え、涼しげな霧や雨にして熱い誰かの意識を覚ます。SWING‐Oさんはたった十指で十人ぶんの音をつくるピアニスト。大きな間口のドアを数多く開いて、全方位からの挑戦のすべてを受け入れる。そうかと思うと気づかれないようにひとつひとつのドアをそっと閉じていき、最後はみんなの音を静かに看取る。

時間も忘れるパーフェクトなセッションライブ。もしもこれが配信映像だったら、こんな音は聴こえやしない。

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先月は後半から散々だったけれど、この調子だと今月もどうなることやら。