LUCID NOTE LUCID NOTE | what Shibuya living in SHIBUYA have seen and felt

畠山美由紀 with ジェシー・ハリス(2nd)

LUCID NOTE SHIBUYA

「まちがっちゃったぁ~」

今年度の最終日、畠山美由紀さん&ジェシー・ハリスさんのライヴに、南青山へ。

スタッフによると、今日はボックス・シートの予約が少なく、自由席として座っていただいている、んだそうだ。いやいや、お構いなく、この席が自分にとっては特等席。始まるまでは、ゆっくり本でも読みつつ、カーム・ダウンでリラックス。きっとこの雰囲気のまま、ゆったりとしたライヴになりそう。ステージには、アコギ、ジャズ・ギター、バンジョー、それに、木製のちょっと高めスツールがひとつ。さっぱりとシンプル。想像通り、期待通り。たのしみ、たのしみ。

フロアの照明が落ちると、程なくお二人が、背中越しから左肩越しに通られて、ステージへ。このシークエンス、この席ならでは。なんとも言えない緊張感。

決して流暢ではないけれど、朴訥で静かで優しい、ジェシーさんのバンジョーの音からライヴは始まった。こういうのを「味がある」っていうのかな、不器用さがたまらなく感情に訴える音。

畠山さんのヴォーカルは、やっぱり深くて広くて、そして柔和で優しい。それでも今日はちょっと緊張、あ、いや、かなり緊張されてるご様子。やっぱりブルー・ノートって、そういう場所なんだろうな・・・

最初の数曲をお二人でこなされたあと、ジェシーさんのソロ。ギターも激しい音はいっさいなく、バンジョーの音は米国南部の匂い。ヴォーカルはちょっと高めの甘いトーン。おまけに笑顔が、やけにキュート。軽いけど暗い、そんな感触がなんだか切なかった。

ジェシーさんのソロの三曲目が終わったとき、再び背中越しから左肩にかけて畠山さんの気配。照明があたらないままステージに。同時にジェシーさんが四曲目の演奏を始められた。畠山さん、あわてる様子もなく、ステージを降りられる。え?・・・あ、もしかして間違えた?っと思った瞬間、ご本人と目が合い・・・、

「まちがっちゃったぁ~」

・・・って、いやいや、(動揺)本番中の(どきどき)この暗い中で(オロオロ)面と向かってそんなことを(ど、どうする?しかもその可愛い笑顔)言われても(どきどきピーク!)ねえ・・・

すかさずスタッフが、そばのテーブルからイスをご用意。あー、このイス、譲れば良かったなあ・・・と、わけわからん後悔。

その後は、再びお二人のセッション。インプロのあるジャズではないので、ほとんどが短め。なので曲数もいっぱい。Port of Notesの新曲もジェシーさんのギターでご披露された。小島さんもいらしてたのでしょうか。比べられちゃうとイヤだろうなあ・・・MCで、「個人的には忘れられない一夜になる」って仰ってたけれど、はい、こっちも、忘れようにも決して忘れられないです。

終演後に、ブログに書いていいっスか?、って伺うと、「たくさん間違えちゃった」って、恥ずかしそうに仰っる畠山さん。そんなの、こっちは言われなきゃわかんないのに・・・ねぇ?