今日は成人の日ですが、わたしたちは『大人なんていないんだ』っていうツアーを今日もやっています。
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昼と夕方のあいだの曖昧な時間。ナナカイへ。円山町。
おそらくジョークのつもりで発したセリフだとは思うのだが、これをライブの冒頭、緊張のほぐれない楽曲を数曲こなしたあとに、あのハルカさんがつぶやくようにしゃべると、冗談なのか本気なのかを一瞬では判断しきれなかった結果として、笑うタイミングを逃してしまった会場ぜんたいの雰囲気が、そうだこれがハルカトミユキのライブだ、と思い出させてくれた。演る側と観る側のこういったギャップについて、音楽的にも商業的にも、彼女らは楽しんでいるようでもあり、苦しんでいるようでもあり、本編はたったの70分、あとがきを含めても90分という短い尺のステージを、淡々と進めてあっさりと終わらせた彼女らは、これを実験と呼んだ。彼女らと付き合うときは、客はモルモットとして扱われることを覚悟しなければならない。この実験結果をどこで発表するのかは知らないけれど、良い結果を出してもらえるのなら全身麻酔も怖くない、そんなライブ。
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同期を使うときは、それなりの意図と理由を聴く側に理解させなければ、今日のようにその効果はほとんど得られない。