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My Little Lover ☆ acoakko party 2019 (2nd)

LUCID NOTE SHIBUYA

一年を振り返ることさえできずに、近年まれにみる忙しさであらゆるものをすっとばしてきた年末年始。おかげで年明け10日目にしてやっとライブ初め。

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年明けイッパツ目はアッコさんのバースデイライブへ。赤坂9丁目。

アッコさんもいよいよ高音があやしくなってきた。加齢によるノドの変化は、早かれ遅かれどんなヴォーカリストも長く続ければ続けるほど避けて通れない道だ。彼女のような華奢なうたごえは、たとえアコースティックなアレンジであっても、すべての楽器が音を出したときはどうしても聴こえづらくなる。途中でグランドに座ってうたった数曲がもっとも声が通って聴こえたのは、それらすべてが低くめのキー、スローテンポ、リバーブマジック、さらに弾き語りだったからでもある。普段から日常的に声を出していないことを容易に想像させるうたごえ。

とはいえそれでも、ファンが喜ぶ楽曲もしっかりとセットされていた。少しくらいのキー下げなら許してくれそうな同年代のリスナーも多くいるなかで、その楽曲のどこでなら声が出てどこから限界を越えるのか、今のポテンシャルはどの程度でどう声を出せばもっとも自分らしく表現できるのか、加齢ととも徐々に増えてきた自分の弱点を誰よりも深く理解しつつ、だからこそ丁寧にしっかりと歌おうとする姿に、不覚にも感動してしまった。年明けイッパツ目のきついボディブロー。やられた。

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アッコさんのライブは2年ぶりだったのだが、まったく久しぶりな感じがしなかったのは、ライブ以外の場所で遭遇する機会がこの2年で何度もあったから。直近では年明け早々。遭遇というと思いがけず偶然に、という感じだが、これだけ頻繁だとまるで、約束したかのように当然に、とさえ思えてしまう。ヒントはドッグラン。