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松本英子 Birthday Live 2018

LUCID NOTE SHIBUYA

Theは冠詞ではなく名前の一部。日本語感覚で略してしまうと英子を子と書くのと同じ。

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今日の会場はTheGlee(ザグリー)。神楽坂3丁目。

東のヤノか西のヤツイか。観客だけでなくミュージシャンの多くも日比谷と渋谷に集まった今日、すべての誘いを断って、松本さんのワンマンへシットイン。

不惑まであと1年、20周年まであと1年というタイミングでの松本さんのバースデイ・ライブ。松本さんはソングライティングという冠詞のつかないイノセンスでピュアなシンガー。スタジオ音源では伝えづらいエモーションやセンチメントの波高の微妙な振動を、ステージの上では明確にわかりやすく表現できるライブシンガーでもある。

今日のライブは、前半はファンからリクエストされた楽曲だけで組まれたセット、後半はフォトセッション、プレゼント抽選会、クエスチョンアンサー等々、ファンサービスに軸足を置いたホスピタリティ溢れるイベントとして構成されていた。後半の余興の部分はともかく、前半のライブは1曲ずつ注釈とエピソードを加えつつ進行していた。リクエストだけで組まれたセットだったためか、ライブのフローはブツ切り状態だったけれど、それだけに1曲1曲にかける熱量はどの楽曲においても常に沸騰し、気付かないうちにじわじわと吹きこぼれたり、小さな粒となってばちばちと飛び散ったり、ここというところで一気に爆発したりしていた。次の打席があるレギュラー選手ではなく、その1打席しかチャンスがない代打屋のような歌いっぷりを、全曲にわたって全力で繰り広げる。これが今日の彼女のライブ。余興タイムを終えた後半の後半、鏑木さんと魅せたあのノンピエーのデュオセッションがその証し。

しかし彼女のファンもすごいよなあ。彼女の良さを彼女自身が表現するときの最良で最高の楽曲をよく知っている。

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鏑木さんのギターの音色が久しぶりすぎた。ここ数年はライブシーンから離れていたらしいのだが、ぜひまた戻ってきて欲しい。