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川江美奈子 夜想フ会 ~letters~

LUCID NOTE SHIBUYA

カメラ十数台。そして今日もかぶりつき。足元のレールに躓く。

とりわけファンじゃないけれど、川江美奈子さんのライヴは行くまですごくワクワクする。チケットはずいぶん前に入手してたのだけれど、以来ずーっとずーっと待ちわびて、そのワクワク感は会場について席に座るまで、ずっと持続する。でも、いざご本人が登場されてアクトが始まると、とたんに感情にブレーキがかかる。彼女の歌は、こっちの心臓を鷲掴みになどしない。かわりに腕をがっしり掴んできて、彼女のハートを握らせようとする。ほら、触ってみて、わかるでしょ?って感じで。必死に抵抗を試みるものの、結局はその柔らかいパワーに押されてしまう。そうなるとあとはもう厄介で、一度触れるとその不思議な感触が身体から離れず、抜け出せなくなる。

ご本人のキャラクターは決して違うんだろうけれど、その感触はどこか母性的で、やけに儚げで、そして切ない。終わってみると、やりきれない寂しさの余韻が残って、うわー、やられたぁっ・・・て感じになる。そして次回は絶対ハッピーな気分になってやる!って思ったりするのだ。これって、反則だよなぁ。

余談その1。久し振りの朝倉真司さんのカホン。せっかくなので、もうちょっとフィーチャーして欲しかった。

余談その2。この会場、これからの時期は足元が冷えます。女子は膝掛け必須。

余談その3。コアなファンの方でしょうか、お隣の女子も、その後ろの男子女子らも、みんな泣いて、そして笑ってた。いいライブでした。