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矢野真紀「浜離宮で会いましょう vol.1」~お散歩ついでによってけろ~

LUCID NOTE SHIBUYA

駅を降りるとサカナの生臭さが毎度気になる築地市場へ行く。

矢野真紀さんのライヴは銀座以来、二度目。

彼女は、お客さんとの距離感を自分なりに保つための技をすでに持っていて、旧くからのファンの方々もそれを上手に楽しんでた。その距離は意外と遠く、誰もが無理なく入りこめるような間柄で、新しいお客さんも気兼ねせずに入っていける。でも出入り自由なようでいて、実は一度入るとなぜだか出る気がしなくなる、そんな魅力が矢野真紀さんにはあるようだった。

歌う姿は、ピュアとゆうかオーガニックとゆうかナチュラルとゆうか。かっこつけず、飾らず、でも表情豊かに歌いまくる。裸足でステージに立つスタイルが、逆に鼻につくって人もいるだろうけれど、彼女の場合は、それさえも厭味に感じさせない素直で正直な姿がそこにあって、実際ライヴでは、歌を聴くことに自然と集中してしまう。マジック?トリック?天性?天然?(笑)・・・こりゃ・・・かなわねぇや。

物販コーナーで山野楽器さんがCDを並べてたのを見たとき、実はCDを一枚も持ってないことにふと気づく。でも彼女の音楽は、これからもライヴだけで楽しもう・・・かな。