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JiLL-Decoy association CROSS FADE ~前編~

LUCID NOTE SHIBUYA

昨日のライヴの余韻をめーいっぱい引きずりつつ。

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ジルデコが新しいことに挑戦すると聞いて急きょセルリアンへ。4年ぶりのJZのジルデコ。桜丘町。

4年もブランクがあると、ほとんど一見さんと同じ。それが新しいことなのかどうかはこれだけブランクが長いと実際のところよくわからないし、彼らにとって新しい手法でも既にほかで使われてるものだったりすると、一見さんにとってはそれを新しいと感じることはまずないわけで、つまるところ、どこに視点を置くかで今日のライヴの良し悪しは大きく変わってくる、そんなライヴ。てことで、4年前を思い出しながら聴くのもつまんないし、自分の耳も4年前とは違っているはずなので、今日は一見さんを気取ってみた。ちなみに4年前なら、今日のプログラムの小さな文字、暗い店内でもしっかり読めてた(泣)

ファーストセットの最初。オープニングアクトのこのインスト3曲が今日の肝。ヴォーカルがリーダーのジャズライヴではよく使われる手法で、長めのインストでお客さんを焦らしに焦らして、ここぞってタイミングでヴォーカル登場っていうことなんだろうけど、それってヴォーカル冥利につきるぶん、とてつもない負荷をヴォーカルが背負うわけで、しかもあろうことか、今日は登場後も一切MCを挟まないという、誤魔化しも言い訳もできない・・・chihiRoさん、辛かったろうなあ。とにかく音に集中して聴いて!っていう意図だったんだろうけど、結果は・・・どうだったんだろう。個人的には初っ端からkubotaさんのギターソロをふんだんに聴けてそれこそ感動さえしたんだけれど。

セカンドセット。ここが賛否の分かれ道。ファーストセット同様、そのままMCなしでぶっとおすと思いきや、しっかりMCを挟んできた。「ブレたな」と思うのが一見さん、「ホっとした」のがリピーター。それでもファーストセットの緊張を、ステージもフロアもアンコール手前まで少なからず引きずってたみたいだし、ぶっとおしとけば堰を切ったかのようなあのアンコールのMCも効果的だったんだけどね。ファーストセットのようなステージをセカンドセットまで続けるには、今のchihiRoさんにはまだ荷が重過ぎるってことなのかな。ただまあ総じて、ヴォーカルにエコーかけ過ぎ、ドラムは音数多過ぎ、ギターは最高、PAさんはもっとがんばれ、が今日の結論だな(笑)。こういうライヴをJZでやるには、もっと丁寧に音を作ってこないと難しいかも。後編に期待。

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新しいことに挑戦する人たちの姿を見るのは、それだけで気持ちイイね。10周年おめでとうございます。