最悪。
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大御所中の大御所、ユーミン登場。丸の内3丁目。
なんだこれ。ひどいな。大がかりな対バンを期待してたのに、こんな小芝居を見せられるとは。アーティストを駒として使い、楽曲を福神漬けのような扱いで歌わせて、客席に「100年後」の未来に残したいことを考えさせるために「50年前」の手法でステージを構成するという矛盾した荒業で演出されたのは松任谷正隆さん。オイ、金返せ。
せっかく音楽にノってきたと思ったら、大沢さんの本読みで中断され、それも「離婚」やら「戦争」やら「森」やらと重く暗いテーマを扱った作り話で盛り上がりかけた会場を一瞬にして冷やすという、いったいナニを訴求したかったんだろう。それよりも歌を聴かせなさいよ、歌を、ちゃんと。アーティストさんも大変だよね、こういう企画に付き合わされて。ま、売れるとはこういうことなんだろうね。
それでもがんばって聴いたよ。なんたってユーミン、JUJUさん、秦さんだぜ。ドラムはカースケさんだし(ていうかメンバー紹介ぐらいメニューに入れとけっ!)。
ユーミンは、こんなうすっぺらい内容の企画でもしっかりとした立ち位置で役割をこなしてらっしゃってた。さすが大御所、ゆるぎないね。JUJUさんは売れる前に一度、渋谷で聴いた記憶が。確か東京での初ワンマン。あのころは、今の売れっぷりなどまったく想像できなかったなぁ・・・売れてよかった。今日はどこから切っても内臓が飛び出てきそうなくらい緊張されてたね。秦さんは、今日の3人の中ではもっとも勢いを感じる歌いっぷり。ピッチが終始怪しいけれど、楽曲の良さがそれをカバーしてた。アンコールのあの1曲に正直救われたよ。感謝。
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ということで、この企画、来年は行きません。