出演は、川嶋あいさん、村上ゆきさん、川江美奈子さん、レ・フレールのお二人、そして、武部聡志さん。全員、ピアノ。
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連休最終日はピアノをテーマにしたイベント。神宮前一丁目。
司会のMCが居る対バンのイベントなんて、渋谷では珍しくもなんともないのだけれど、ストーリーがしっかりと組み立ててあるイベントとなると、そう頻繁には巡り合えないわけで、そう考えるとやっぱり武部さんは偉大だな、というのが今日の結論(笑)
ブッキング、出演の順番、セットリスト、照明、音響・・・等々、全ての要素にはそれ相当の理由があって、それらが最後には明確にひとつの説得材料となって、聴いているこちら側の感情にズバッと訴えてくる。ツワモノなのだ、武部さんは。
川嶋さんは、唄も鍵盤も下手っぴだったけれど、一組目としての強い意気込みが伝わってきた。村上さんは、紆余曲折の音楽人生の中で生まれてきた歌詞とメロディに歌のチカラを感じた。川江さんは、体調不良でも武部さんへのリスペクトを忘れない人情と根気が見えた。レ・フレールのお二人は、まさにこういうイベントには欠かせない技量とパワーを持っていた。
歌モノの三組の方々は、ソロではピアノの良さを感じるには今ひとつだったけれど、武部さんがピアノで絡んできたそれぞれの数曲は、違いの分かる逸品に変わっていた。その武部さんが仰る通り、最終組のレ・フレールの連弾インストが今日の御馳走だったけれど、終わり良ければ全て良しとは違って、あの前半がなければ彼らのあの演奏も活きなかったんだろうな。
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ライブ三昧で過ごした今年のシルバー・ウィーク。美味し過ぎてもう腹いっぱい。明日からは、しばらく粗食に耐えることにします。