いい夜だったなぁ・・・8月、好スタートです。
—
平均的なサラリーマンが集う街、神保町へ。カフェフルークにはもちろん初めて伺う。開店されて1年くらい経つそうで、こういったイベントは土日を主に開催されているそうだ。車一台がようやく通れる幅の道路が交差するブロック角、下町の佇まいの中に、違和感も無くすっぽりとおさまった店構えが、仕事で見慣れてたやかましい神保町の風景とは違ってて、なんともレトロで昭和チック。縁台、浴衣、せんす、すいか、ビールなどがよく似合う、そんなちょっとなつかしい雰囲気。
フロアは、20名程度が限度の広さ。出演される方々の控室も兼ねていて、席が埋まってしまうと、立ち見ではなく今日のように体育座りで聴くことになる。不覚にも演奏途中で来店してしまうと、演奏者とお客さんの、両者の目を気にしつつ、その間を歩く羽目になる。渋谷にも、似たようなせせこましいお店はあるけれど、このお店ような、気取らない清潔感と庶民感覚を持つお店は見当たらない。なんだか、すごい悔しい・・・
ライヴは、田野倉正規さんのソロユニット、aolani(アオラニ)のOAから。気取りのなさという尺度で見るなら、彼の音楽は最高だ。話し声と唄い声がここまで違う男子もめずらしいかも。釜堀美紀さんの夏を意識したキーボードとピアニカの音色が、妙に心地良い加減。
jujumoは、erinaさんと巻く音さんの男女ユニット。お二人は、それぞれの音を自由にブレンドされていて、ときにゆっくり、ときに激しく、息を吐き出すように表現されてた。この自由なユルユル感が、同じくユルユルなお店の雰囲気に、ぴったりとマッチした瞬間が何度もあって、気持ち良さも倍増。不思議な音楽だった。でも実はそれは閉塞された世界の中で必死にもがいている音にも聴こえた・・・
Bon Voyageは、吉廣麻子さんと鏑木裕さんの男女ユニット。アウェイの神保町までノコノコとやってきたのは、このお二人の音楽を聴きたいがため。カフェ・レストランで聴くポップス系の音楽で、彼らの右に出るものは、今はそういない。出演者は、いつも同じテンションでライヴができるとは限らない。聴いてる方も、いつも同じテンションでライヴに臨めるとは限らない。短い時間に、お互いに響き合える状況を探るのだけれど、今日も彼らは、一曲目からぴったりとこちらに合わせてきた。凄い、凄すぎる。相性っていう言い方は好きじゃないけれど、やっぱり相性なんだろうなあ。新曲の”HOME SWEET HOME”、またまたイイ歌だぁ・・・。
—
さあ、夏本番! 今月も素敵なライヴが目白押し。最近、あんまり遊んでばかりいられない状況になってきたけれど、今月も行きまくります。