スーパーボックスで行こう！
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きょうはサザンオールスターズのことしのツアーの福岡公演へ。なんとまたまたまた一般先着チケットがとれてしまった。一般枠で三枚目。もうＦＣの存在意義を疑わざるを得ない。おそらくこれが最後の幸運。地行浜２丁目。
スーパーボックスはスタンド席の上の上、球場ぜんたいを見わたせるドームの最上階にある座席群。専用ゲートから入ってエレベーターを使って入場する。座席はふかふかの革張り、独立した専用の両ひじ掛けもあって、隣席を気せずに踊り狂える広さもある。映画館くらいの照度のなか、落ち着いて雑談でもしながらビール片手にのんびりと過ごしたいひとたちのためにあるようなＶＩＰシート。
ただし、ステージまでの距離はどの席よりも遠く、桑田さんの顔は米つぶどころかその十分の一くらい。注釈付き席は真横からのぞき見るかんじだったけれど、ここは高いところから見おろすかんじ。みんな大好き例のあの金テープも、アリーナ席なら上から降ってくるかんじだろうけれど、この席は下からパアっと横に広がって届かないうちに下へ落ちていくかんじ。レーザー光線もスポットライトも当たらない高さと遠さ。席回りはずっと暗く、プライベート感覚と言えば聞こえはいいけれど、じつはみんなから隔離されたようなさびしさがあって、物理的な遠さよりも心理的な遠さ、孤立感にヤラれる。という事情もあったのかなかったのか、どの席も立ち上がって盛り上がるまでに時間を要したようで、後半の後半あたりからやっとスタンディング。福岡ドームのスーパーボックス、手ごわい。
とはいえ、中に入れただけでも幸運ちゅうの興奮。早起きしてはるばる渋谷から遠い博多まで来ておいて、たのしまないのはただのバカ。なんたって隣席を気にせず思いきりステップをふめるのはきょうだけ、いまだけ。あのときは天国だったと思えるように、素直になって、ヤル気になって、お尻をシェイクして踊らにゃソング！。ツアー四つめにして初の汗だく。たのしかったあ。また行きたい。なんどでも行きたい。東京ドームの一般先着は撃沈。残るチャンスはたぶんあと一回。当てたい！
言霊のあの間奏にぐっとくるひとが好き。最恐モンのアフリカンなリズムに迷わず乗れるひとが好き。ミツカンで思いがけず泣いてしまうひとはもっと好き。