愛と浪漫を歌うサザンオールスターズの茅ヶ崎ライブへ。
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今日は二日目。ネタバレなし。中海岸3丁目。
九月も終わりなら夏も終わって涼しいはず、という主催者側の目論みがすっかりハズれて、開演までの日中はとにかく暑い。サザンには珍しく雲ひとつない晴天。グッズのベースボール・キャップが思いのほか役に立つ。それでもさすがに太陽が沈みさえすれば、という思い込みもそのまま思い込みで終わり、夕暮れが夜空に変わり、三塁側の上空に月が浮かんだあとも、とにかくずっと熱い。サーっと一瞬だけ吹いてきた茅ヶ崎の海風の気持ち良さに客席がどよめくくらいに、熱い、熱いステージ。サザンのライブならではの、ステージ上空に物理的にも熱いものも舞い上がる。そんなときは踊るしかない。踊り続けるしかない。そのうち必ずアレが飛んでくる。快晴でもレインコート必須、まさかの良席。
しばらくフェスにも行けていないせいで、屋外のライブは久しぶり。快晴の今日は、海のそばにもかかわらず風はほどんどなく、音が宙を舞って行方をくらますこともない、音に集中して楽しむには最適な環境のなか、夏と言えばサザン、海で聴くならサザン、湘南イコール=サザン、と言われていたころを思い出す、ニッポンの夏の風物詩のような歌の数々を聴く。いつ声が出なくなってもおかしくないほどに前半から飛ばしまくっていた桑田さん。さすがに後半の数曲はノドがお疲れだったけれど、あの佳境の盛り上がりと回復力は、もはやモンスター。客席のファンの半分以上がサザンとともに生きてきたご同輩、同年代。そういう現象はみんなが実感しているはずだし、するはずだし、だれだって避けられないことだし、まだまだ許容の範囲内。なんてったってファンも四十五年。されど四十五年。
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ステージにメンバー五人が並んで、桑田さんが「サザンオールスターーーズ!」って叫んだとき、すげーホンモノだあ、ホンモノのサザンだあって、いつも感動してしまう。つくづくサザンが好きなんだなって実感できる瞬間がたまらなく愛おしい。