LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

ウダガワガールズコレクション vol.325

LUCID NOTE SHIBUYA

久しぶりにSSWオジサンたちの集いに参加してみた。

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今日は総勢五組の対バン。満席で立ち見のジージへ。宇田川町。

鉄平さんのブッキングは相変わらず情報量が多過ぎて、ていねいに書いていくと週を越えそうなので、今日は都合二択で。

まずはおなじみ、四組目で登場した由薫さん。ギター弾き語り。初聴の一曲は単純なコード進行を正確なテンポでくりかえし、最初はたんたんと、後半にむけて徐々にヴォーカルの勢いが増すあのパターン。ブリリアント・ディスガイズの由薫バージョン。簡単そうに聴こえて実は難しいパターン。聞くところによると、使い慣れたアコギではなく、エレキギターを使ってつくった初めての曲らしい。二曲目は演奏も聴く側の耳も追いつかないくらいの難しいコード進行の、一曲目とは真逆な楽曲。こういう小さなサプライズをなにげなく織り込んでくるのが彼女のライブのおもしろさ。同じ旋律に邦詞と英詞を違和感なく譜割りできるメロディ・メーカー、ライブをこなすたびに増していく音楽センス。追いかけ甲斐のあるSSWのひとり。

もうひとりは初聴の遥河さん。大学三年生、ギター弾き語り。スタッフのIさんによると「今日のジージを満席にした首謀者」らしい。彼女の魅力はうた声に始まりうた声で終わる。強さや派手さはないけれど、その落ち着いた佇まいの内側にしまいこんだ秘密を、少しずつ、惜しみながら、分け隔てなく、ただし正確に、聴くものの耳にそっと打ち明けるようなうた声。楽曲や演奏技術やステージングは、そのうた声には匹敵も合致も調和もしていなかったけれど、ヴォーカリストとしてなら一線を越えそうな逸材。こちらがなにもしなくてもいつでもかんたんにだれの耳目にも入れられるような環境と仕掛けがすでに彼女のまわりでは整えられていて、いつゴーサインが出るのかだけのようだから、あえて追いかけなくてもよさそう。おそらくまたどこかですぐにでも。

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五月のハグロック、楽しみ!。行けないけど。