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サザンオールスターズ ほぼほぼ年越しライブ 2020「Keep Smilin’~皆さん、お疲れ様でした!! 嵐を呼ぶマンピー!!~」supported by SOMPOグループ

LUCID NOTE SHIBUYA

いまじゃ年越しライブはいろんなミュージシャンがやってるけれど、それを日本で初めてやって成功させたのがサザンオールスターズ。

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その日は必ずやってくる。円山町。

近しい関係者がこっそりと耳打ちで教えてくれたのだが、昨年六月に行われた配信ライブは赤字にこそならなかったがスタッフひとりひとりには日当程度のギャラしか配れなかったそうだ。高品質な音と映像で期待以上のステージをとことんまで見せてくれたにもかかわらず、その対価が日当程度だったとは。これだけの規模でしかも一度きりの公演だとチケット収入だけではまったく歯が立たないのはわかるけれど、視聴料はもっと高く設定してもまったくかまわない。サザンの、しかも年越しライブなら、たとえ通常のチケット代と同額であっても視聴者数にはまったく影響しないはずだ。あるいは投げ銭のシステムを併用してくれてもいい。桑田さんが「エンタメ業界は負けないから」と力強くおっしゃってたけれど、負けてもらってはこちらも大いに困るからだ。負けないためのインフラとシステムをリスナーといっしょにどう構築していくか、見守ることしかできないが、それが今年の課題だ。それさえできれば、その日は必ずやってきて、横アリにまたみんなで集まれる。

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青柳さんの前説は今回も明瞭。メンバーの寸劇のVで失笑し、YaYaの誠さんのギターイントロで号泣。世界の屋根のバンドサウンドでサザンの底の深さを思い知り、はっぴいえんどで桑田さんがハンドマイクに切り替えたときカウントダウンまでの時間を意識し始め(年越しあるある)、ボディのジャズアレンジからの誠さんのギターリフで立ち上がり、マンピー後のカウントダウン、一月一日の合唱で感無量。もちろん見どころは他にもたくさん。これぞサザンの年越し。