この組み合わせだから来たという人も多かったはず。
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立ち見も出るほどだった今日は四組の対バン。コンパクトに順を追って。羽根木1丁目。
ひと組目は沖ちづるさん。昨秋のワンマン以来、ほぼ一年ぶり。彼女のうたの世界観に入り込むには針の穴に糸を通すより難しい。だからといってこれを回避すると退屈な時間を過ごすことになる。糸を通してしまえばあとは簡単。すっと引っ張り出せて、自然と彼女のうたに引き込まれる。想像力よりもまずは実行力が必要なステージ。
ふた組目はKacoさん。今夏の八月以来、ほぼ三か月ぶり。彼女のステージを楽しむにはなんの力もいらない。全身で受けとめようとふんばっても、水のように流れていく。力を抜いて水面に浮かぶようにして過ごせれば楽ちんだ。想像力が自然と湧き出るステージ。
さん組目はニイマリコさん。初聴。うってかわって武骨でリアル。正直であることを恥ずかしさでごまかす日常と、バンドのボーカルが本業という背景を持つ。野性のキツネが獲物を探すようなステージ。あんなふうにハレルヤをカバーできる人に悪いひとはいない。
よん組目はヒグチアイさん。声を聴くのは昨夏のワンマン以来、顔を見るのはこの七月以来。来月にワンマンを控える彼女は、今日はちゃんと唄っていた。自分のうたは自分だけのもの。彼女のうたには入り込む余地などまったくない。傍らで寄り添うか、遠い目で見守るか、あるいはあえて対峙するか。負けない努力と眉間にしわを必要とするステージ。いつかはほっこりしたいね。
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今日はこんな感じ。明日は調布でブロンズ、明後日は横浜でファイナル(RWC)。