杉山清貴さんのあのうたごえは、だれだってしびれるよ。
//
澤田さんの夏の終わりの来日公演へ。久しぶりの好感触、そして手ごたえ。道玄坂２丁目。
歌うことをひたすらに楽しんでいるシンガーのうたを聴くと湧き上がるあの得体のしれない高揚感。曲名がわかるまでアレンジされたイントロの音にずっと耳を集中させる緊張感。引き締まったリズムと聴きなれたメロディが醸し出す安定感。初めての曲を聴くときの期待感、キメのタイミングを会場ぜんたいで味わう一体感。ライブはこうでなくっちゃ。そして今日のお客さんの反応は常に正しかった。
来日中は日本に居たころよりも人がやさしいという澤田さん。それは自立を試みるひとへの敬意であり、がんばっているひとへの称賛であり、熱意を持ち続けるひとへの羨望なのだ。次の来日は早くても年明け、それまでは制作に勤しむらしい。次回は全曲新曲でもいいぞ。そのときはきっとまたやさしくなれる。
このまま夏が終わるのもいいけれど、どうやらそうもいかないらしい。