KacoさんとB.Y.G。異次元の組み合わせ。
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日付の異なる過去のワンマンチケットが、半券を残したままの姿で4枚ほど手元にある。やっと行けた。道玄坂2丁目。
今日のライブは実験的とおっしゃっていたのだが、なにせワンマンは初めてだからどんな実験だったのか未だによくわからない。したがって実験の成果も不明のままだ。過去3回、対バンで聴いたときはすべてグランドの弾き語り。今日は佐藤さんの伴奏で彼女はハンドマイク。佐藤さんとずっと向き合いながら、客席側にほとんど顔を向けずにうたうという斬新なステージ。BYGは、1階のベンチシートとロフトの最前列以外の席はまともにステージが見えないから、こういうステージングもありと言えばありだ。おもしろい。
Kacoさんは、古代から続く野性の原生林ではなく、人の手で植林されたが自然のちからで更新されている、都会のなかの天然林のようなシンガーソングライター。巨大な都市空間のなかで、都会のもろさを受けとめる寛大さと、人のずるさを許す力強さと、古くから約束された優しく凛とした佇まい。このイメージ、あながち間違っていないと思うのだが、ミュージシャンも人の子、時と共に変わっていくからなあ。今後もウォッチしていきたいミュージシャンのひとり。とりあえず今日の実験成果の答え合わせを近々に。
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3時間を越えるライブばかりが続いていたので、今日のライブはすぐに覚めた夢のような短さ。きっとこれが通常なんだろうな。