インフル恐るべし。
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鬼武さんも、渋谷で待ってるだけではなかなかタイミングの合わない方のひとり。今日はsaigenjiさんとのデュオと聞いてこっそりと行く。初めてのFJ’s。中目黒3丁目。
がしかし、こういうイレギュラーがあるのもライヴの醍醐味。5日間は一歩も外に出るなとドクターに言われたsaigenjiさんのピンチヒッターとして、急遽ご出演となった岡田浩安さんが、それはそれはもの凄いミュージシャンだった。サンポーニャの音を間近で聴くのが初めてだったこともあり、もう耳も目も興味津々。その途方もなく味わいのある、切ない音にかじりつく。楽器の種類に関係なく、単音で演奏するときの音と音との間に生じる無音をどう表現するか、なんていう鬼武さんのMCも、岡田さんのあの音を聴いたあとなら、誰もが納得してしまう。
鬼武さんのライヴでは恒例の、お客さんからその場で与えられたお題をテーマに始めるインプロには、岡田さんも参加されて、おふたりでデュオ。しかしあれは、ほんとにインプロだったのか!? 鬼武さんの情感的なアレンジも冴えわたった今日のライヴ。これで投げ銭とは恐れ入りました。
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FJ’s。初めてとは思えないくらいに、しっくりと肌に合うお店。歩いて行くにはちょっと遠いけれど、おそらくまた。