某ピアニストさん所有の”THE REAL BOOK (mini)”。レアもの。 ※撮影協力/美紗子さん
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思い立って代々木ナルへ。こんなときに空席があるのは幸運。代々木一丁目。
青木さんの代ナルのライヴは、ド・ジャズな世界では重宝されているような、アレンジがどうとか歌唱がどうとかなどと、小難しく頭で考える聴き方はせずに、そのとき、そのままのノリを楽しむのがもっとも過ごしやすい。ある意味、ポップスやロックのライヴと同じで、最後はチカラ技でドーン!みたいな、シンプルで度胸のあるライヴ。
強烈に歌が上手いわけでも、声にすこぶる魅力があるわけでもないのだが、ステージ映えするあの容姿と、強引過ぎるほどのリスナーへのアプローチに、こちらがどれだけ抵抗しても最後はどっぷりと、彼女の織りなす空間に引き込まれてしまうっていう寸法だ。今そのときが楽しめればそれでいいっていう、後腐れのない気持ち良さ。なんとなくダマされた感じを途中で何度か味わうけれど、それもまたオモシロイ。そして今日もそんなライヴ。これでいいのだ。だって金曜日だし。
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今日の新しい出会いは、マルチなプレーヤーの石川さんとピアノの松下さん。彼らはクセモノだ。