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LOVE・YA・DAY 第12回

LUCID NOTE SHIBUYA

フィナーレってやつさ。

最後の最後にしてオールスタンディングのLOVE・YA・DAYへ。宇田川町。

そもそもcobaさんの生音を3,150円で、しかも間近で聴ける機会なんてそんなにあるわけじゃない。最終回ってのもあったのだろうけれど、フロアいっぱいのスタンディングは説明不要だった。

トーク・コーナーで、テレビに出る出ないの会話があったけれど、マスを相手にした音楽ほど、あいまいで不安定なものになってしまうことをcobaさんはよく理解していて、LOVEさんの唄う歌はそうじゃないだろう!って言いたげだったのが印象的だった。テレビに出たい理由があまりにも浅く甘い考えだったからなのか、早々に話題を切り上げようとしたcobaさんは、オトナだった。LOVEさんも頭のいい人だろうから、一度めーいっぱいテレビと関われば、きっと解るんじゃないかな。伝えたい情報を正しく伝える能力を、今のテレビは有していないし、目の前にいる誰かを救えないままで、テレビの向こうの見えない誰かを救うことなんて出来っこない。

ライヴは今回も期待以上。パイプイスにおとなしく座って聴くライヴよりも、スタンディングのライヴはフロアのノリも違っていて、今日は今までになく初っ端から盛り上がってた。cobaさんのソロを目の前で聴けたのは至極の時間だったし、髪を振り乱して唄うLOVEさんのロックな心意気、先輩を前にして失敗が許されない緊張感、それまで別々の方向に向いていた色んなものが、いつの間にか全部がひとつの方向に向かっていることに気づく瞬間は、やっぱり好きだなぁ・・・

LOVEさんの今後の展開が見えづらい最終回だったのは残念だったけれど、cobaさんのように「『好き』という理由だけで音楽をやっている」と言えるようにがんばってほしいナ。一年間お疲れさまでした。街かどでまた出くわしたときはヨロシク。