どちらに目をやれば良いのやら・・・で結局、武部さんに頼ってしまう小心者。
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川江美奈子さんと宮本笑里さんが共演なさるということで、汗だくになりながら日比谷へ。個人的には夢のようなライヴ。かたやJ-POP、かたやクラシック。別々に注目してきたお二人が、まさか御一緒されるとは・・・。そして今日もなぜか運良くかぶりつきセンター。もう始まる前からエキサイト気味にドキドキワクワク、で何故か目がオロオロ。
最初に武部聡志さんと鳥山雄司さんが笑顔で登場されたとき、少し落ち着く。初っ端がお二人の演奏で、少しだけ助けられた感じ。なんだかお二人と一緒にスタジオの中にいるような、親密で濃密なお二人の間柄が手に取るように分かる。こういう関係ってイイよなあ・・・
それでもライブの進行が意外と速く・・・藤原道山さんが加わり、川江さんが加わり、川江さんのソロがあり・・・武部さんと鳥山さんがまた加わりと・・・もう、楽しい時間はホント、あっちゅうま!
で、お待ちかねの、宮本さんと川江さんのコラボ。どちらかというと宮本さんは、鳥山さんとのコラボがメインだったけれど・・・。そう言えば、宮本さんのバヨリン、今までリサイタルでばかり聴いてきたこともあって、PAを通した音を聴いたのは初めて。ルックスと同様、やたらキレイに聴こえたなあ・・・PA恐るべし。
川江さんには、反則技の和服姿にヤラレた。わかりやすく「浴衣」って仰ってたけれど、近くで見る限りでは、あれは夏の本装(赤と黄色の鼻緒の下駄以外は)。浴衣とは普通は言わない装い。宮本さんに負けないくらいの美しさ全開の川江さん。唄も相変わらず聴かせてくれました。満足。
ライヴは、夏の「涼」を意識された選曲に、自前の曲をちりばめて、「昭和モダンな日比谷界隈」って感じで仕上げられてた。圧巻は、最後の「世界遺産」メドレー。プロデュースの妙技が炸裂。さすがでした。なるほど、そういう共通項もあって実現したわけか、このライヴ。すごい貴重かも。
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なにはともあれ、川江さんと宮本さんのコラボをまぢかで拝聴できたなんて・・・なんかこう・・・今年もいい夏になりそう。そんな予感。